Q.縄張りについて

A.

 魚は、ある一定の活動領域を持ち、生活をしています。そしてその場所を縄張りとしている魚も少なくありません。特に単独生活をしている魚は、縄張り意識がはっきりしています。主に縄張りは、餌を確保するための領域です。群を作るシロギスは、通常縄張りを持ちません。砂底を広く群で回遊しながら餌を求めるためでしょう。これは、回遊魚一般に見られます。
 ところが、飼育していて、大きなシロギスが水槽内で領域を確保して、近づく他のシロギスを追い払う場面がありました。これはおそらく、狭い水槽内の限られた領域では、餌の確保から縄張りを持つようになったためと考えられ、スズメダイ類などに見られる現象です。しかしながら、すぐに解消致しました。
 このように、自然の海では、縄張り争いもなく群れているのが、狭い水槽内で、縄張り争いを起こす魚もあり、それが飼育する上での障害にもなっています。 この現象を顕著に表す魚は、メジナ、メバルなどです。


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