タナゴの広場

1999/11/15最終更新

こちらは淡水魚のページです。淡水魚は古くから飼われており、海水魚とは違った面白さがあります。ここでは日本の唯一の淡水魚であるタナゴの飼育を簡単に御紹介します。(写真はきれいに撮れないため、掲載は致しませんので御了承下さい。)

タナゴの魅力
20年ほど昔、家の近くの川で良く見かけられたタナゴですが、現在は見ることがなくなりました。水質汚染、河川護岸工事などが要因と思われ、非常に残念なことです。そこで、昔飼育していた懐しいタナゴをもう一度飼育することにし、淡水魚の魅力を改めて味わおうと思いました。タナゴの体は小さく婚姻色が奇麗で、またまとまった群をつくりますので、大きな水槽でなくても飼育が可能で、また釣るにしても道具や仕掛けも小さくて済むので、費用もかかりません。釣りの中でもタナゴ釣りが最も好きです。

飼育環境
最近まで45cmの水槽に20匹ほど入れて飼っていましたが、手落ちにより酸欠事故を起こさせて死なせてしまいました。1匹だけ生き残り、そこで今度は以前海水用に使用していた90cmで飼育することにしました。現在は30匹ほど入っています。設置場所は場所の関係で屋外です。風雨にさらされ、日光も当たる場所です。ろ過装置は60cm用の底面に海から採取してきた砂利を良く洗ったものを敷いて、流木と水草(アナカリス)を入れています。

飼育方法
飼育方法はいたって簡単です。金魚の飼育方法に準じて構いません。ただし、他の魚との混泳はなるべく避けて、タナゴだけにした方が良いと思います。苔取り用には同じ場所で採取したヒメタニシを入れています。タナゴの種類にもよりますが、止水域に生息していますので水流もあまりない方が良いでしょう。餌は何でも良いですが、うちでは熱帯魚用のフレークや乾燥ミジンコを1日1回与えています。冬期のヒーターはなくても大丈夫なのですが、金魚などに使う50ワットのオートヒータを入れるようにしています。やはり温度が高い方が活性も高くなります。

繁殖方法
タナゴの繁殖の仕方は、他の淡水魚とは変わっていて特殊です。繁殖にはカラス貝などの二枚貝が不可欠です。それでうちでも二枚貝を入れているのですが、現在までのところ繁殖の兆候は見られません。もし見られるようになりましたら御紹介したいと思います。

二枚貝の育成方法
よく二枚貝の飼育が難しいというのを聞きます。二枚貝が植物性プランクトンの食性のためなのでしょう。普通は、水が汚れると水換えを行います。そのため二枚貝の食物である植物性プランクトンなどの繁殖は望むことはできません。従いまして、二枚貝の飼育には、植物性プランクトンが繁殖できる環境がないといけません。うちではそのためもあり、屋外に水槽を設置していますので、苔などで汚らしく観賞には向いていない状態になっています。

あとがき
自然破壊など環境の問題が浮き彫りになり、絶滅寸前になっている生き物も少なくありません。タナゴやメダカさえもその危機にさらされています。私たち共通の財産である自然をここまで破壊してきたのは、自然を忘れた私たちの責任でもあります。タナゴを捕獲することも自然破壊なのですが、このタナゴを通してもっと自然に対する思いを深め、自然破壊がこれ以上進まないようにと希求しております。

現在の飼育タンクメイト
アカヒレタビラ、タイリクバラタナゴ、ヒメタニシ、二枚貝(種類は不明)


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